東京の奥座敷、檜原村数馬の里に、一段と豪壮な建物「山城」があります。その昔、檜原村は甲州裏街道といわれ、律令時代には、武蔵国府と甲斐国府を結ぶ重要な交通路であったといわれています。
南北朝時代、延元元年(西暦1336年)、武蔵國に平安末期より鎌倉時代に支配していた「武蔵國七党」横山党小野氏のひとり、「中村数馬守小野氏経」により、この里を拓き、今に「数馬」の名を残しています。このことは新編武蔵風土記稿にも記されています。山城(中村家)は現在の当主で24代目を数えます。
昭和54年には浩宮皇太子殿下もおいでになり、また、文豪吉川英治や歴代都知事など、数多くの名士の方々もお見えになっています。
昭和30年より平成20年まで「民宿山城」として営業してまいりましたが、平成21年より1日2組様限定の旅館「古民家の宿山城」としてリニューアルオープンいたしました。
平成23年、国の登録有形文化財に西多摩では3例目、檜原村では第1号として登録されました。建物は「富士型二重兜造り」といい、木造2階建5層造、民俗学的にも貴重な存在です。南北朝時代より670年の歴史を誇る数馬発祥の館に是非お立ち寄り下さい。